「淳です。」


自己紹介をしあい、そのまま淳の運転でドライブをした。
特にどこかに降りることもなく、ただ車を走らせ三人でひたすら話すだけ。



楽しかった。

けんちゃんの事なんて浮かばなかった。


そう。

淳に一目惚れしていたから。


「淳は4年も彼女がいないんだよ」



そう言われると、余計意識していた。



昨日俊が言っていた新しい恋というものがこんなにも早く訪れるなんて予想もしていなかった。