何もない部屋でする事のない私は俊が家を出てもベッドから起きず、裸のままテレビを見ていた。


お腹が鳴った事で昨日から食事をとっていない事を思い出し、コンビニへ行こうと支度をする。


何となく見覚えのある田舎の景色にはコンビニがなく、暫く歩いてやっと見つけたスーパーに入り、お弁当と飲み物を買って俊の家に戻った。



食事を終え、これからどうするのかを考えた。


色々考えた結果、住み込みの仕事を見つけるのが一番いいと思った。


やる気などなくても、住む場所や生活をする為には働かなければならない。


アルバイトの経験もなく、家出をしている身であるのにも関わらず、そんな事は頭になく簡単に仕事は見つかるものだろうと
甘い考えしかできなかった私は明日から探そうと俊の帰りを待っていた。


九時が過ぎ、言った通りに俊が帰ってきた。


「ただいまー」


「おかえり」


戻るなり俊は音を起ててベッドに寝そべった。