毎日、けんちゃんとメールをするようになった。


移動中や食事中など、時間ができた時はけんちゃんもよく電話をしてきてくれた。


夕食もよく一緒に食べるようになったし、私は毎日けんちゃんが帰るまで起きて待ち、二人で同じベッドで眠った。


何度もキスをして何度も抱き合った。



大きな手に包まれる度
その幸せを噛み締めるように強く抱きしめた。


不安も何もなかった。

幸せで幸せで
けんちゃんが居てくれればもう何も欲しくないと思っていた。


そして私の誕生日の日。


けんちゃんは仕事でどうしても休みが取れず、
正直寂しかったけど、それでも早く帰ると約束してくれて、けんちゃんの帰りを待っていた。


夕方、まだけんちゃんが帰ってくるまで時間があるからと、私は出していたクリーニングを取りに近所のいつも行くクリーニング屋さんに向かった。


綺麗になったシャツやスーツを受け取り
家に帰ろうとした時だった。