予想通りだった。


倒され上に跨がる男の体を両手で引き放そうとしてみたけど

男二人の力に敵うはずもなく。

抵抗も虚しく
私はまた犯された。



殴られる事が怖くて
男を殴りたいと思っても
それもできなかった。



「本当は感じてるんだろ?」



涙を流しながら声も出さない私を見ながら男は笑っていた。



ただその時が早く終わるようにひたすら願った。



2人が体を放し、開放されると思っていたら
男は誰かを電話で呼び出していた。



これ以上やられたくない。



そう思った私は隙を見て外に飛び出し走り出した。


男が追いかけてきていたかどうかはわからなかったけど、とにかく必死で逃げた。



どうして私ばかりが
こんな目に合わなくちゃいけないんだ―――



どうしてこんなに
苦しまなくちゃいけないんだ―――



宛もなく走っていた私は



気づけば

けんちゃんのマンションの前に来ていた。