すると男は案外簡単に視界からどいてくれた。


「あっそ。ごめんねー」



こういう時ははっきり言わなきゃいけないんだな。


そう思ってまた宛もなく歩いていた。



数分後。
さっきの男達が乗った車が戻ってきて私の横に停まり中からさっきの男が降りてきた。



「遊ぼ」



「さっき断ったよね?」



男は黙って私を見下す。



「何ですか」



次の瞬間には

お腹を殴られうずくまる私を男二人が引きずっていた。



この時にはもうわかってた。


まただ


またあの時と同じだって。