ぐっすり眠り、気持ちよく目が覚めうっすら目を開けて寝返りをうつ。


誰もいないはずの自分の部屋。

そこには母がいた。


「何してんの!!」


直ぐさま体を起こし大きな声をあげた。


なぜなら
母が私の部屋を探っていたから。


そこには手帳や、日記、母に見られたくないものばかりがあって
それらのような物すべてが床に広げておいてあった。


「私の口紅とったでしょ!?」


母は机の引き出しを取り出し逆さまにする。


「は?なんでそんなもの私が盗らなきゃいけないの!」


母の口紅は色が濃く、私が使うはずはない。


「あんた以外誰が盗るの!」


母は全ての引き出しを探し終わると今度は学校の鞄をあさくり出した。


そこには見られてはいけない物が入っていた。