「私もご飯食べれない日すっごい辛かったもん。5日食べれない日があったんだけど死ぬかと思ったし」



そう言うと紗枝は表情を変えることなく頷いた。



「結局うちらの親って私達の事なんか考えてないじゃん?多分私が今親に援交してるって言ったらお金ちょうだいって言うよ」


「うん…」


「買う大人も買う大人だと思うし。まあ私はその大人がいるから助かってるんだけど。」



「そうだよね」



「さえこもしてみる?」



「え?」



最初は正直迷った。


「体売らなくてもカラオケだけの人とか紹介しようか?」


でももう
私には失うものなど何もなかったから。


「うん。私もする」