「何か?」


私は父の目を見ず遠くを見て冷たく言った。



「誰にやられたんだ?どんな奴かわかるか?」



もう沢山だった。

その父の心配そうな言葉が嘘以外には思えない。



「心配なさらなくて結構です。あなたはご自分の心配だけされてたらどうですか?」



私の肩に手を置こうとした父に目をやる事なく部屋に戻った。




もうあいつらに頼るものか。


二度と親として見るものか。



自分で生きてやる。


あいつらなしで生きてやる。



この時、高校に行かないと決めた。



バイトでも何でもいいから働いてこの家を出る。


それだけを

目標にした。