一人何回やられたなんて事は覚えていない。


終わった時には涙も枯れて
すぐにシャワーを浴び体が赤くなるまで擦った。



帰りたい


家に帰りたい



一番帰りたくなかった場所に帰りたいと思っていた。



お風呂から上がって時計を見ると明け方の4時半だった。



男達は眠っていてその中の一人が私がシャワーから出た事で目を覚ました。



「…寝ないの?」



男は背伸びしながら私を横目で見る。



「…帰りたいです」



そう言うと男は


「あぁそう」と立ち上がりフロントに電話して「一人でます」と鍵を開けてもらう電話をした。



ドアの方からガチャッと音がして鍵が開いたのがわかった。


「もう開いたよ」


「ありがとうございます」



「バイバイ」



寝そべる男に軽く頭を下げて急いで外に出た。