確かにかごに入れたはず…。


でもない。

どこを探しても下着しか見当たらない。


男の人に聞いてみようとタオルを巻いたまま少しだけドアを開けた。





そこから聞こえてきたのは女の人の喘ぎ声だった。


何…？



そう思っていると一人の男が気付き私に近寄った。


「どうした？」



「あ…私の服知りませんか？」



「あー服？洗ったよ、血がついてたから」



男が指差す方を見ると濡れた私の服が壁にかけられていた。



「バスローブがそこにあるから乾くまでそれ着てたら？」



「あ、はい…」



私は言われた通りバスローブを着た。

下着だけをつけて。



全く疑わなかったわけじゃない。

少しは嫌な予感がしていた。


あれだけ誰も信じないと思っていたのに


簡単に信じていた。

彼等の優しさを。