「私のせい?私のせいでおかしくなったのか?
てめえら何も悪くないのかよ。あ?
借金して、この女働かせて、まだギャンブルしてんだろ?
あと何?私が子供で恥ずかしい?
こっちのセリフっつーの。
てめえらが親だなんて恥ずかしくて誰にも言えねーわ!」






母は私のその言葉で壊れた。


父に殴られふらつき血が滲む顔を更に殴り、
馬乗りになって首を絞めながら頭を何度も床に叩きつける。



「こっちは義務で仕方なくあんたを育ててるんだよ!!そんなに恥ずかしいなら殺してやる!!」



力の入らない手で抵抗した。
けど、あちこちでぶつけた腕にもう力はない。

足でおもいっきり母の体を蹴飛ばした。


するとようやく母は首から手を放す。



「殺してくれていいよ……あんたらが勝手に産んだんだから。…いいよ。あんたらの子供でいるくらいなら死んだほうがマシだし。」


母は鋭い目つきから一辺して、まるで被害者のように突然その場で泣き崩れる。


そしてまた
私一人が悪者になる。



「だから帰りたくないんだよ。こんな家には。」



そう言ってまた家を飛び出した。