「やばい!ヒネだよ!誰が出るの!?」


みんな体を押し合って出ようとしない。


気配を消す私達の耳に
ドアを叩く大きな音だけが響く。



「警察です。開けなさい!いるのわかってるんだから」



その声で
唾をのみ、みんなと目を合わせた。


誰も出ようとしない中、
愛美が一人輪の中から抜ける。



「もう!私出るからみんな向こう行ってて!!」



みんなは音を起てないように寝室へ移動する。

私は廊下から
愛美の背中を見ていた。



「はい」



愛美が出るとそこには警察官が4人いた。


そしてその中に信じられない人がもう一人。








私の父だ。