私の周りにいた不良と呼ばれる人達はそんな一ばかりだった。


仲間と傷を舐め合い、大人を傷つける事でしか自分の存在を確認できない。


大人に傷つけられたのに、大人は手を差し延べるどころかまるで汚いものを見るような目で私達を見る。



どうしてこんな事をするの!


なぜ人に迷惑をかけるの!


どうしてわからないの!




みんながよく言われた言葉。



大人がみんな悪いんじゃない。


だけど
周りにそんな大人しかいなかった私達には
威嚇して強がって生きる以外の道は見つけられなかったんだ。



どんなに強がっても
大人ぶってみても


子供だったから。



みんな悪い事をしては心で泣いてた。


誰か助けて。
寂しい。
苦しいって。