「え…?うん。特には何もしてなかったけど」


「じゃあ遊ぼうよ!」


「え!?今から?」


「うん!あ、無理?」


それは誘いの電話だった。


断る事もできた。
あまり乗り気でもなかった。


でも


「大丈夫…。行く!準備するから待ってて!」



断らなかった。


もうどうなってもいい。

今この寂しさを忘れられるならって

そう、思っていたから。


親が寝ているのを確認して家を出た。


この時から、私は頻繁に夜中出歩くようになった。