『……ザザ…ザザー…』

意味深に置かれた中央の赤いラジオが再び砂嵐の音に切り替わる…



部屋の中は何が起こるか分からない状況に緊張がはしっていた…




『…ザザッ…………………………………』




突如ラジオが無音になったかと思った時だった…








『………ザザ………やぁみんな…おはよう……』


「…え?」

ラジオがこちらに話しかけてきた…

感情が感じられない籠もったような機械の声…



『……お目覚めはいかがかな?』


「……サイテーだコンチクショー!!」
筋肉質の男が足を地団駄させながら罵声をラジオにかける…


『…突然このような場所に呼び出したりなんかして申し訳ない…』
ラジオは淡々と話している…
どうやらこちらの声は届かないようだ……




『……今から君たちに私の実験をさせていただきたい…』



「…じ…実験!?」
「……なんだよ実験って!!」
「…いいから黙ってて!」
永澤が指を立てて言った。



『……簡単な実験だ…君たち7人が協力し合いここから脱出することだ…』