部屋にいる者たちがまばゆい灯りに照らされた……
「…キ…キャァ…!…だ…誰…!?」
「…おいおい……一体なんなんだ…」
「……あーくそっ!頭がくらくらするぜ…」
男が頭を抱えながらも起き上がる。
バタンッ…!!
それに続いてどこかのドアが閉まる…
「…な…何!!何の音?!」
「…静かにしろ!!」
四方をコンクリートで固められた部屋…
ポタポタとどこからか水が滴り落ちる音が聞こえる。
さらにその瞬間…!
『……ザー…ザザー………男は長い間その道を歩いたが……』
突然目の前のラジオのスイッチが入る……
瞬時に皆がラジオに驚いて後ろに足をひいた…
ラジオで放送されているただのドラマだ…
ラジオが流れる中、部屋にいる7人は辺りを見渡す…
気持ちを落ち着かせられた者から次々とゆっくり腰をあげる。
筋肉質の男…長い髪を持つ背が高い女…薄着の女性……
少し寒いこの部屋には似合わない服装だ……
そんな中、南沢は黒いジャケットが幸いして寒さを凌げた。
周りを見渡すと多種多様の比較的若い男女が部屋のあちこちに点在している。
「…………。」
筋肉質の女は、一人一人を睨みつけるような目で見ていた…


