コンクリート固めの火事跡が残る施設が目の前にそびえ立つ…



「……ぐっ…」

現場は相変わらず異臭が漂う…


「……今回もこのザマだ…。よく目に焼き付けとけ…」
「…ハッ!」
原田が『KEEP OUT』と書かれた黄色いテープをくぐり抜けてきた背の高い男に言われた。



深々とお辞儀をする原田に桜田もそれに合わせる。


男が現場から居なくなると桜田の気持ちを察して言った。









「…警視総監だ……!」
「…なっ…!……警視庁のお偉いさんが何故…?」
警視総監は警視庁の階級では最高位であるが、2人は神奈川県警であるため、東京の警官が来ることはまずない。ましてや警視総監なんかもっての外(ほか)……



だが原田はその答えを説明し始めた…

「……首相から承認されたのだろう…。…いずれ警視庁の管轄になる…。」
原田は心なしか寂しそうな目をしていた…



「……いや、しかし…!」
「…確かに!」
原田が一番その気持ちを理解している。