「………ほら…何やってんだよ!鍵、挿して見ろよ!」
岡本が南沢の背中をポンッと叩く。
「……でも何があるか分からないし…」
南沢が躊躇う。
「……でも『鍵が扉を開けるカギだ』って…」
「…いや……なんか裏がありそうな気がして…」
武本の言葉を遮る。
「…チッ!…おい、ジジィ…!!」
「…お前は行かないのか…?」
大和田が冷たく言い放つ。
「……んだとジジィ…!!」
筋肉剥き出しの腕が大和田の胸ぐらを掴むと、互いに睨み合った。
「…お前…ビビってんだろ?」
大和田のその発言に岡本の拳が飛んだ。
口から血を流しながらも大和田は再び岡本の目を睨みつける。
「……もうやめてよ!」
永澤が大きな声で叫ぶと、部屋の中は時計の針が進む音だけとなった。
「………ジャンケン…」
「…え?」
「…ジャンケンで決めるのは…?それなら誰も文句言わないでしょ…」
南沢が考えに考えて出した結論だった。


