ゆっくり…
左側を見ると…
黒いベールをまとった人が立っていた…
『………誰…?』
その直後、その影は飛びかかってきた……
『キャァァアア…!!』
「…サイテー…。」
永澤が話を遮るようにつぶやいた。
「…えぇ。…何と言われようとも構わないわ。…それが私たちの趣味だもの…。」
武本は冷笑を浮かべながら言った。
「……どうやら私と似た人が私たちを閉じ込めたみたいね…。」
鼻で笑うと武本はズボンのポケットに手を入れた。
…………?
武本は右ポケットの中に何か入っていることに気づいた。
「…どうしたの?」
新島が涙でグシャグシャになった顔を上げて言った。
「……なんか…ある…!」
すると武本のポケットから二つ折りの茶封筒が現れた。
それを見るなり他の6人も各々のポケットを探る。


