「……まぁ…いい…。…ほら…最後…お前!」

岡本が強引に矛先を黒髪の長い女に向けた。





大和田から逃げるように5人は視線をこちらに向けてきた。

「……はぁ…。……たけもと……武本 彩菜(たけもと あやな)………私も高校生…18よ。」

背の高い武本は新島とは違ってどこか自分たちより大人のような雰囲気を放っていた。
彼女もまた女性の中では落ち着いている。


「…どうやってここに来たの?」
永澤が積極的に聞く。



「………学校の帰り道のことよ…」















『……んじゃ…ミカは最初のトラップね…!』
『うんっ!』
武本がそう言うとミナコは頷いて定位置に着いた。

『…ドキドキする~!』


学校の下校時間になると急いで3人は教室を出た。






ミカは廊下の先にある階段の上の階で待ち伏せして、ターゲットが階段を降りたのを見計らって大量のテニスボールを後ろから流す…



ターゲットは悲鳴をあげて階段を転がるように下りていった。