「…………大和田 謙二郎(おおわだ けんじろう)……コレでいいか…。」

柄の悪い声でそう言った。


「……は?いいはずないだろ!…(職業)何やってんだよ!」
岡本がケンカ腰に聞いた。



少し間を置くとやがて男は言った。
「…いや、何も。」





この男だけやけに落ち着いている…
その異様な空気を放つ男に誰もが気味悪く感じた。



「……な…なんだよ…!…んじゃ…どうやってここに来た…!」
さすがの岡本も調子が狂っている。






「……寝込みを襲われた。それだけだ…。」







こいつ…


怪しい……



ここにいる何人かはそう思っているだろう。






あまりにも突き詰めると何をしでかすか分からない…
そんな爆弾のような目つきをしていた。