『…チッ!誰だよイタズラしたの…』

バックミラーを見ると、リアのワイパーが上げられていた。








あれ…?





よく見るとワイパーの根元に封筒がぶっきらぼうに貼り付けられていた。




封筒には赤い×印が封筒からはみ出るほど大きく書かれていた。




封筒の中身を覗くと一枚の紙が入っているのに気づき、人差し指と中指を立ててその紙を取り出す。






パラッ…




めくると赤い字で…



『罪を償え…』


と書かれていた。






大体予想がつく…



それで今回警察にお世話になっていた訳だから…









『………ぁあ゛ぁあああ…!!』






女性の叫ぶ声が耳から離れず何度も頭をよぎる……


ポタッ……ポタッ……






長瀬がその紙を見ているうちに後部座席のドアがゆっくり開く…






私は家族にまでも恨まれてるって訳だ…


そこまで追い込まないでくれよ…
私だってそんなつもりなかったんだから…




長瀬は自分の手を見つめた………