そしてゆっくり閉じていた目を開ける……
真っ暗な道の先に森を抜けることを意味する目印の街灯が見えていた。
あとちょっと…!
カサッ……
………………ッ!
気配を感じる………
振り返りたくはない………
走るべきか………?
バサッ…!
ふと後ろを振り返った途端…!
黒いベールに包まれた陰が襲いかかってきていた…
「……イヤァアアアアア!!!」
突然新島が悲鳴を上げたため6人がビクッと驚いた。
「………はるなちゃん落ち着いて!!」
永澤が一生懸命新島を抑えてもしばらく恐怖に怯えてブルブル体を震わせていた…
やがて震えが治まると新島が自分の体をさすった。
確かに先程よりは寒い……
10度は切ってるだろうか…
時計はすでに15分が経過している。
このペースでの3時間後が、考えただけでも恐ろしい…
唯一新島だけが薄着のため、寒さは自分たちよりも激しいものだろう…


