ピリリリリリ……!!










……………ッ!






永澤は音に反応してビクンと体を驚かせた。









扉の向こうから着信音が鳴り響いて永澤の耳に届いた…









恐らく桜田は自分に電話をかけている……






でもなんで……














私の携帯がこんなところに……?










すぐさま扉を開けて部屋を後にした………










ピリリリリリ……!!








薄暗い廊下を進んでいくと、やがて1つの扉にぶつかった。









そして…




その扉を見た瞬間………







ゾクッとしたものが背筋を通っていった……




















「……………×……!」



そこにはトラウマになりつつある『×』が2つ描かれた扉……







ピリリリリリ……!!