『……ただいまー…』
部屋はいつも通り真っ暗…
電気ぐらい点けといてよ…
日が短くなったせいでバイト前の段階で外は暗い…
どうせぐーたら寝てたんだろうなと諦めながら玄関の電気を点ける…
パチッ…
……?
『……あれ…?付かない…』
ブレーカーでも落ちちゃったかなぁ…
あまりにも真っ暗で目がなかなか暗さに慣れない…
『……もぅー!』
小さな事が積み重なり、徐々に怒りに変わっていった。
携帯を取り出し微かな明かりでなんとか足場を照らす。
……あれ?
ブレーカーに明かりをかざすが全く落ちている様子がない…
なんでこんな時に停電なのよー…
『…ねぇマルちゃん!!マルちゃん!?』
彼の名前を呼んでも反応が返ってこない…
『マルちゃん…?いないの?』
なんでこんな肝心な時に…


