『……ズ………
……シ…ズ……
シズ…!』
『……ふぁ……?…あ…マルちゃん…?』
『……学校だぞ…起きなくていいのか?』
ぼんやりと彼氏の顔が目の前に映る…
同棲して1ヶ月…
彼氏の丸山は依然として無職だった………
大学のお金は親が出してくれてるからいいものの、夜一生懸命働いた居酒屋のバイトの給料は生活費ですべて消える……
『…行ってらっしゃーい♪』
彼氏が布団から顔を出して機嫌良く手を振る。
こんな彼氏とアタシはよく居られるなと時々自分を褒めてやりたくなる…
『………はぁ~…』
『……どうどう?同棲生活は?』
隣に座るマリコが授業中にも関わらず話しかけてくる。
『…もう最悪…。…あいつマジ働けし…』
結局話しかけられるとマリコに愚痴をすべて吐く始末…
笑われておしまいなのだが……
やっぱり無理なのかなぁ…
窓の外を見ると憂鬱になり、再び溜め息が出た。


