傷口の痛みに耐えながら永澤を肩で担いで次の部屋へ向かう…






ガチャンッ…!






「………………な……何だよコレ…!!」




ピチャンッ……!…ピチャンッ……!




今までの半分ぐらいの真っ赤な小部屋…




天井からは水が滴り落ち、足元に氷が張り付いて滑りやすくなっていた……




そして目の前に壁に埋め込まれた大きく透明なガラス窓…



ガラスの上には5分を切ってばかりのタイマーが引き続き点滅している…



そしてガラスを跨(また)ぐように、赤く大きな『I』の文字……




コレで仕組んだ人間が、『指』という言葉を伝えたいことが分かった…!









しかし……



そんなことよりも……









2人は……









ガラスの先に、背を向けて座りながら何台ものモニターを見ている人物に目が行った……








「…………あ………あの人……!……ま……まさか!!!」