『…じゃぁなぁ~大地ぃ~!』
『……おう!!ま~た来週ぅ~』
飲み屋から同期と全く帰り道が違うため、店を出ると皆と逆方向へと歩き出した。






はぁ~ちょっと飲み過ぎちまったな…



パブやスナックのネオンで明るい商店街を歩く…




クネクネとしながらも何とか前へと足を進めて行った…





………?




ふと背後に気配を感じ、重たい足を軸にして回れ右で後ろを振り返るが……




誰もいない…








………んだよ気味悪りぃな…





再び同じ道を進もうと前方へ体を戻す……







すると………






黒い服とベールを纏(まと)った何者かが目の前にいる…



「……ん~?」


…と、次の瞬間…!


バサッ…!
「……うぐっ…!!!!」



口元を抑えられ、一瞬で目の前が暗闇に包まれた…










「…思い出せるのはそれまでだ…。」
「………なるほどな…」
「…次!…ほらっ、アナタ!」
「……え?…俺?」
どうやら時計回りに話していくようで、次は南沢の番だった。