「…クックックッ……!……なぁ南沢よぉ…!……この部屋はどうすれば出られると思うかぁ?!」

まるで挑発的な口調で質問してきた…


永澤が怯えた顔で南沢の出血箇所を押さえる……






部屋には殺人に使うアイテム……



扉を開けるには1人の犠牲が必要になる……







「………………恐らく………1人殺せば次の部屋へ行けるんだろ…!」

「……はぁい!よくできましたぁ♪」

明るい声で褒められる。



「…………同じことをコレを見ているお方が言っていたよ……殺せば協力せずとも扉は開くとな……ハハハッ…」



「……………協力…?」


やはり『協力』という言葉がいちいち引っかかる…



「………ねぇ…」

永澤がコソコソと耳元で囁く…




「………ちょっと自分で押さえて待ってて……」

そう言うと、南沢の手を傷口に持って行き、永澤はしゃがんだまま隠れながら姿を消した…





「…………協力……協力…………………ん?」