永澤が半べそを書きながらリモコンを投げるとリモコンとロープがぶらんと円を描きながら揺れた…




「……………?」



何か引っかかる……




南沢は目を瞑り精一杯考えたがそれが何なのか分からなかった……




「……ねぇ………アレって何だろ……?」

武本が指差した方向には自分たちが入ってきた第3の扉に赤いペンキで『Y』と書かれていた……



「……『Y』……?」
「………何か意味あんのか…?」









その時だった…!




ガコンッ…!


ウィィィィィイイイン……




その音と共に自分たちが何か第3の扉の方へ引っ張られていく感覚に襲われた…



「……なに…?…なに?!!」
4人はどんどん引っ張られていく……

「………………!……ゆ……床が…!」

「…………!!」

床がどんどん第3の扉の方へ引っ張られている…

「……どうゆうこと!?」
ルームランナーのように4人は第4の扉の方へ小走りで進んだ…