「……な…何だよ…この部屋…!」

見渡すと部屋は一面 白に覆われ、天井から不自然にも細く赤いロープが4本垂れている……

それに絡まるように3つのボタンがついたリモコン……



一体この部屋では何をさせられるのか……





霜が張っているため、部屋は天井からの雫がポタポタと落ちる音で響いていた…





そして各々が白い息を吐き、体をさすりながらロープに近づく…




「…………何なんだ…このリモコン……」

「……矢印が書かれている…」
武本がリモコンのボタンを見ながら言った…






確かにボタンには『←』『↑』『→』の矢印が書かれているボタンが並んでいた。






「………あっ…」
南沢もリモコンの裏を見ると何かを見つける…

「……どうしたの…?」

「……これ……新島さんの手枷にあったのと同じ鍵穴…!」


リモコンの裏には縦長の鍵穴……



「………どうしろって言うのよ…!」