「………来るなぁぁああ!!」
その声に足を止める。



「…電気も点けるな!…いいか!…足下も懐中電灯か何かで照らせ!!ぐわぁぁああ!!」

「……何だって!?」

すかさずペンライトを取り出し辺りを照らした。




恐る恐る一歩…また一歩と中へ入る…




「……ハァ…ハァ……こっちだ…!……その位置から………照らしてみろ…!」


声のする床の方へペンライトをかざすと、横たわって大量の汗を掻いた原田の顔が照らされた…





「…ど…どうしたんですか…!?」
「…いいか!!…その場から動くなよ!!…死ぬぞ!」
「……………!!」

息を切らしながら一生懸命訴えかける原田を見る限り、事態は桜田が思っている以上に深刻のようだ……



「……ハァ…ハァ……右手と足……そして腹を見ろ……!」


言われるがままにペンライトをあてると手足がパックリと大きくヒビ割れていた…


「………電気…!」

あのバチンッという音と辻褄が合う。