ピリリリリリリリッ…

警視庁に着いた途端に警部からの電話が鳴った…


「………もしもし…」
「……おぉ…原田だが…、今どこにいるかね?」
「…警視庁の真ん前にいますよ!」

桜田が警視庁を見上げながら話した。

「……さすがだ!…見せたいものがある。ちょっと来てくれないか?」
「………かしこまりました!」
「…場所は以前と同じ7階にいる。…待っている……ブツンッ…」

そう言うと原田は冷たく電話を切った。















「……警部!!」
いつもの部署に行くと、原田が蛍光灯に照らされながら1人ポツンとパソコンと向き合っていた。

「…早速だがコレを見てくれ!」

原田が眉間にシワを寄せながら出席者の名簿帳をこちらに差し出した。



「……まずコレが被害者の神崎が関わった裁判の傍聴者リストだ…!」



長嶺 徹……

竹村 鈴……

丸山 翔……


どの名前もピンとこない…