*お前は俺のもの*

「昼休み、中沢が教室戻ってきたら椎花がどうとか言ってたから…何かあったのかと思って」


そうだったんだ…。

あたしは翼先輩にも、昼休みにあったことを話した。


「辛かったな…」

「はい…」


翼先輩はあたしの頭を撫でてくれた。

温かい手…。

どうしてこんなやさしい翼先輩の存在を、ずっと知らなかったんだろう。

…不思議でしょうがない。