「…な……いなっ………椎奈!」

「っ!?」

「どうしたの、お前。夕飯も食わずに急に寝るし。」

「え……?」

「もう12時近いよ。今日はもう寝なよ」

「……でももう眠れないし」


ふと時刻を確認すると23時58分。
良かった、と胸をなでおろす。
……間に合う。



「明日で18だね」

「あぁ……なんかあっという間だった。」

「私たちが出会ったの私が五つで七が六つのときだったもんね」



あと1分…………
あと30秒……
あと……


「七、誕生日おめでとう。ずっと私のそばにいて護って。」


これが精いっぱいの
七への気持ち。

恥ずかしさを堪えて七に抱きつく