私も求婚の文を送ればいいだけの話だけど
私にはその勇気がなかった。

それに……




「んっ……やめて潮央っ私は……」

「わかってる、そんなのどうでもいいんだ俺は……」



潮央の想いには気づいていたけど
気付かないふりをしていた。
潮央は今水面下で手をまわしている


潮央の女になるまで、そう時間はかからないだろう。



成宮財閥と組むのは本城財閥にとっても得だ。
そんな成宮財閥の長男に私を求められていると知れば
父は二つ返事で了承するだろう