月日は流れ私と
同い年の潮央は17、高等部2年に。
一つ年下の綾女は1年に、年上の七は3年になった。



七には誕生日が無かった。
だから私は、7月7日を七の誕生日にした。


そしてその誕生日は明日。


明日で七は18歳になる。
18歳になれば結婚ができる。きっと七には求婚の文が、沢山届くのだろう。

その中から美しい姫を見つけて私の元から居なくなってしまうのだろう。
七の18の誕生日が、私は怖かった。



容姿端麗な七を七様、と慕う女子生徒は
帝城学園に沢山いたし、

身分も何もない七にとっては
身分を持つ姫で溢れるこの学園の女子生徒からの求婚の文は
断る理由がなかった。