もしも、世界が美しかったら




残ったのは過去になっていく君と何もできない俺だけ……。

それから優しいく残酷な想い出。

戻れるならあの頃に戻りたい。


―――俺、玲は青色が似合うと思うんだよね……。

でも…………

“玲に伝えたい事があるから…”

あの日…土砂降りの雨の中で小晴が俺に言った言葉。

小晴の最後の言葉―――……。

「小晴……お前は俺に何を伝えたかったんだ…?」

あの日の言葉の意味を教えて、
なんて伝えても届かない。

今、君がいるだろう空を仰ぐ。

もう……空の色なんて忘れたよ。


ギィ………

不意に扉が開く音がした。

俺は驚いて振り向く。

「碓水……?」

「…………あい、はら」

立っていたのは間違いなく相原愛輝で―……。

「何で………」

「え、いや、何でって……なんとなく?」

ハハッと笑う相原。

「屋上行ったら暑くてさ…。じゃあこっちの校舎は?みたいな?…んで、来てみたら碓水がいた。」

「………ふーん」

俺の居場所もついに人にバレてしまった。

しかも、よりによってコイツに。

「それにしても、私たち良く会うよね!……もしや運命!?」

一人で盛り上がっている相原。