もしも、世界が美しかったら




大切な仲間守れんなら、土下座くらいいくらでもしてやる。

……さすがに指切り落とせとか、言われたらどうしようって思ったけど。


「ギャハハハッッ!コイツ、本当にしやがった!!」

「写メ撮れ!写メ!!」

どれだけ笑われても堪えた。

冷たく濡れるコンクリートに額をつけた。

ゆっくり近づいてきた羅奈のリーダーに頭を踏み付けられる。

「テメェに…プライドってもんはねーのかよ?」

プライド………。

「……俺には、ンなもんより大切なものがあんだよ。」

そう言って笑ってやった。

「……っ、こいつッ!」

思いきり頭を蹴られ、一瞬意識が吹っ飛ぶ。


そこからはいろんな物で殴られ蹴られ……人生で一番痛い思いをしたな、あれは。

痛みで息がつまる。

「こいつ、そろそろ死ぬんじゃねーの?」

なんて言って笑うけど、冗談抜きで本当に死ぬかと思った。

俺の体は全く動かないけど、かろうじて意識はあった。

「じゃ……バレねぇように、海にでも捨てに行くか。」

無理矢理立たされ、両手を押さえられる。

数メートル先に立つ、リーダーの手には妖しく光るナイフ。

絶対に銃刀法違反だろ、あれ…。