もしも、世界が美しかったら




「……コイツら、羅奈の幹部クラスだよね。」

「だろうな。」

「コイツらボコッたって事は羅奈を潰すのも時間の問題だね……」

「そうだな。」

そう、あと少しだ。

あと少し羅奈を潰せる。

あの羅奈を俺らが潰すんだ。


「もう………やめよ。」

「……………は?」

しかし、羅奈を潰すのにあと一歩というところで………

「紅鬼族は解散しよう。」

小晴が解散を言い出した。

「はぁ!?何言ってんだよ。」

「………………。」

「あと少しで、やっと羅奈を倒せるんだぞ?」

「………………………。」

「黙ってねぇで何か言えよ。解散ってどういう事だよ?」

「おれ、は…………俺は!

玲にこんな事させたくて、紅鬼族を作ったんじゃない!!」


小晴は“玲に居場所を作ってやりたくて、笑ってほしくて紅鬼族を作ったんだ”
そう言って、まっすぐ見つめてきた……。

降ってきた雨が頬を伝う。


「分かったよ……。」

「良かった……っ。じゃあ、倉庫に戻ってみんなに…」

「でも、ケリはつける。」

「え?」

「このまま解散しても羅奈の奴らは紅鬼族だった奴らを襲ってくるだろ…?」