もしも、世界が美しかったら




「もしもおーし?」

「っ?誰だよお前?」

俺の耳に届いたのは、やけにベタつく男の声。

「さあ?誰でしょおか?」

「小晴…は?小晴はどうしたんだよ!!」

「んー。今から一人でコンビニ裏の公園に来てくださーい。」

「玲、絶対に来るなよ!!」

遠くで小晴の声が聞こえた。

その後、聞こえたのは鈍い音と
小晴のうめきごえ……。

「小晴!?小晴っ!!」

「……じゃ、バイビィ」


俺は直ぐに公園に駆け付けた。

そこで、目にしたのは横たわる小晴を囲む数人の男達。

「速かったねえ。紅鬼族の総長さ……グッッ」

俺は小晴の携帯を片手に話している男の顔面を殴った。

それからは殴る蹴る殴る蹴るetc

最後の1人が気を失っても、意識を取り戻した小晴に止められるまでそいつの顔を殴り続けた。


「玲!もう良いから……」

小晴に腕を掴まれ我に返る。

頬についた返り血を拭う。

「小晴……大丈夫か?」

「来るなって言ったのに…。」

「仲間見捨てられっかよ。それに俺は紅鬼族の総長だからな!」

「………そうだね。」

小晴は倒れる奴らを見下ろして、口を開いた。