もしも、世界が美しかったら




「へぇ……」

ニヤニヤと笑っている相原。

「なんだよ?」

「碓水も泣くんだ?」

「っ、」

にんまりと笑う相原は、その人達と同じ学校行かなかったの?と聞いてきた。

「……………。」

「碓水?」

「行かなかった、というより……行けなかった。」

「え、」

「俺が……」

俺が小晴を殺したから。

相原は目を大きく開いた。

驚きを隠せないんだろう。

これで終われば良かったのに。

男の子は紅鬼族の仲間たちと楽しい毎日を過ごしたとさ………で、終われば良いのに。

――――物語りはまだ終らない。



   *  *  *  *


―――3年前


紅鬼族が作られて1年間くらい経ち、どんどん力を付けていった俺らは合併とかで人数は50人近くまで増えていった。

その時、紅鬼族は羅奈という高校生以上が中心となったチームと揉めていた。

羅奈のやり方は紅鬼族が1人になった時に襲ってくる汚いやり方。

たくさん怪我人も出たけど、人数も実力も明らかにこちらが有利。


雨が降りそうなある日、俺はいつも通り倉庫に向かっていると携帯に小晴から電話が掛かってきた。


「もしもし、小晴?」