もしも、世界が美しかったら




中2の時そんなお遊びで作った
10人ちょっとの“紅鬼族”

別に紅鬼族って名前つけたからどーって事はなく、ゆっくり日々が流れて行った。


「碓水は楽しかった……?」

「かなり。毎日毎日、楽しくて仕方なかった」

「そっか」

相原は安心したように笑った。

今では想像できないくらい、毎日笑って騒いでいた。

「そのピアスはどうしたの?」

相原は、今も紅く輝いているだろうピアスを指差した。

「これ?……………人生初めての誕生日プレゼント」


何時もの様に溜り場となっている倉庫に小晴と向かう。

―――玲。目ェ閉じて!

―――何で?

―――良いから!絶対に開くなよ

仕方なく目を閉じて、小晴に手を引かれながら倉庫に入る。

―――はい、目ェ開けて。

小晴の声でゆっくり目を開けた。

―――誕生日おめでとう、玲!

そこには紅鬼族の仲間と、不細工なバースデーケーキ。


―――お前ら………

―――野郎ばっかでゴメンねぇ

―――本当、ムサすぎだろ…

―――……さ!ケーキ食べよー

汚ねぇソファーに座って、フォークでケーキをつつく。