もしも、世界が美しかったら




「何言ってんだよ?」

「夏琅は由輝ちゃんのこと、ぜんぜん分かってない。あんなに一緒に居たくせに全く分かってない。何も分かってない。」

その言葉が頭にキタ俺は愛輝をベットに押し倒し馬乗りになった。

そして、そのまま軽く愛輝の首を絞めた。

しかし、愛輝は怯えることなく
睨んでくる。

その瞳は由輝にそっくりで………少し切なくなった。


「お前に…何が分かるんだよ…」

由輝はここに来る途中で事故に遭った…。

俺がいなきゃ、由輝が死ぬ事はなかったんだ…。

「オレの、せいで………俺のせいで由輝は死んだんだ……」

由輝は何も悪くないのに、

「それなのに俺は…これから独りのうのうと生きていく……」

何で由輝なんだよ?

「この気持ちがお前に…お前なんかに分かんのかよッッ!!??」

「由輝ちゃんが死んだのは夏琅せいなんかじゃないっ!!!」

愛輝の目が真っ直ぐ俺を映す。

「夏琅は…何も悪くないよ。」

「…………っ、」

…そんな優しいこと言わないで。

俺のせいで由輝が死んだんだって

責めて責めて責めて責めて責めて

責めて責めて責めてくれたら……

楽になれるのに。