もしも、世界が美しかったら




「お前も大好きだからな。

……………愛輝の次に」

ぽろっ

「熱ッッ!!」

「アハハハ!お前、あほだろっ」

思わずタバコを足に落とした。

爆笑の由輝。

「お前がいきなり愛の告白してくるからだろ!気色悪いなっ」

「あははははっ!!!」

「由輝!ウザイ!!」

「うるせーっぶはは!」

何がそんなに面白いんだよ!

「じゃあ由輝もライバルかー」

「だなっ」

満面の笑顔で答える。

うわ…由輝が相手じゃ勝目なし!


「御兄さん!」

「御兄さん言うな」

「妹さんを僕にください!!」

由輝に向かって頭を下げた。

「ぶっ…アハハハハハっ!!」

腹を抱えて笑う由輝。

笑ってる。

だけど、なんとなく…

「あははは」

俺にはムリに笑ってる気がした。


「ゆ…」

「利玖」

不意に真剣にな表情になった由輝に、ドキリとした。

「な、んだよ?」

「俺がいなくなったら、お前が
愛輝を守ってやって」

「は?」

なんだよ、それ……。

そんなの、お前…いなくなるみたいじゃねぇか。

「じゃないと、俺の大切な妹はやれん!」

そういって由輝は笑った。