もしも、世界が美しかったら




そして「由輝ちゃんなんか、ダイッキライ」と言って飛び出していった。

壊れるんじゃないかってくらい、思いっきり扉を閉めていった愛輝に舌打ちする。


そりゃ、俺だって見舞いに行ってやりてぇけど……時間がないんだから仕方ないだろ?

イライラとしながら1人で残りのご飯を食べた。





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「お疲れさまでしたー!!!」

体育館に声が響く。


2日後。

俺たちはまだ仲直りしていない。

つか、会話すらしていない。

会ってもお互いに完全無視状態。

まぁ、俺的にはただの兄妹だとあまり気にしていない。


いつもみたいに数人の友達と残ってシュート練習をしていると、
後輩に名前を呼ばれた。


「なんだよ?」

汗を拭いながら、荷物付近にいた後輩の元へいく。


「由輝先輩のケータイ。さっきから鳴りまくってんスけど…」

エナメルの上に置かれたケータイを指差す後輩。

着信を示すランプが光っている。

「……?」

見てみると着信21件メール8件。

多量の電話とメールに驚きつつも着信履歴を見ると、基本的に利玖、たまに拓也 花梨 來から電話がかかってきていた。