次の日の朝っていっても、もうお昼近い時間になっていた。

メールの着信音に気がついて、俺はベットから起き上がり携帯をチェックした。



メールは何通かきていて、そのうちの一つはモモからだった。




”今夜空いてる?

実は、ビトがファッションショーにモデルで出るんだけど、エイジくんも興味あるブランドだと思うから、一緒にくればって言われたんだ。

一人だと怖いから、付きあってくれないかな?”



ビトからも、似たようなメールが届いていて、昨日そのことを言うのをすっかり忘れていたらしい。

それを誘いにきたってのも、昨日の用事だったようだ。


ビトのメールのほうには、詳しい場所や内容なんかも書いてあって、マジで好きなブランドのショーだったので、かなり興味が湧いていた。



とりあえず、モモに行ける事をメールしようと思って、必死に文字を打ち込んでいたら、リンダが背中に抱きついてきて、俺の携帯を覗き込むように見ていた。



「なに?彼女からのお誘いメール?」


ふざけたように笑いながら、俺の首筋にキスをしてくるので、くすぐったくてちょっと悶えた。


「ちげーよ、ただの友達・・・」



それだけ言いながらメールを送信すると、そのままリンダの方に向き直って、抱きしめながら唇に触れるくらいのキスをした。



「ねえ?もう一回する?」



上目遣いでそんなこと言われたら、何も考えられなくなるじゃん・・・


昨日あんなに切なかったはずなのに、日の光を浴びるとそんなことどうでもよくなってくる。




ただ今は、彼女が欲しい・・・




そのままゆっくり押し倒して、今度は昨日より優しく、リンダを抱いていた。