最後になにか言われた気がしたけど、バスルームのドアを勢いよく閉めたせいか、語尾が聞き取れなかった。




そんな何でもわかりきったような、優しい事言うなよ

勘違いしちゃうだろ?




思いっきり熱いシャワーを頭から浴びると、さっきまであったリンダの匂いがすべて流されてしまうようで、悲しかった。




ベットに戻ると、もう彼女は眠っている。

眠っているとわかってやっと、俺はちゃんとリンダの顔を眺めながら、さっきまでとは違う甘いキスを落とした。



「好きだ・・・」



届かないとわかってるけど、今夜だけそばにいさせてよ…




柔らかなリンダの長い髪をかきあげながら、そっと抱きしめて俺も眠りについた。