駅までの道程は、近いようでちょっと遠い。


人気のない川沿いに差し掛かったとき、さりげなく僕はカオリさんの手を握っていた。






「レン?どうしたの??」





いつもと違う僕に気がついて、カオリさんが戸惑ってるのがわかる。


でもなんだろう?




こんな気持ちはじめてかも?




ずっと心のどこかで、ありえないって隠し通してきた気持ち。











「やばい・・・俺チョー好きかも?」










口に出したとたん、それに気がついて、
僕の顔を覗き込んでくるカオリさんに、

思わずキスをしてしまっていた・・・