急に二人っきりになったので、ちょっと恥ずかしいけど、きっとカオリさんはそういうこと気にしないんだろうな・・・

ちょっと淋しいな・・・




「大きくなったよね、レンってば・・・」


カオリさんが、照れたよう感じでそう言い出すので、こっちまでなんだか照れちゃうよ。


「うん、もうすぐお父さんの身長も越えそうだよ。」





でも

ほんとは、僕が小さいままの方がいいんでしょ?

さっきミヤコさんたちと言っていた事を思い出して複雑な気分。




「ちょっと淋しいな・・・前はあんなに可愛かったのにね。」


一瞬目が合ってしまい、一気に顔が赤くなったような気がして、慌てて目をそらした。




「ねえ、カオリさんは、やっぱ小さくてかわいい感じの男が好きなの?
僕も、大きくなんないほうがよかった?」




昔は、同じくらいの身長だったのに、いつのまにか20センチ近くも僕の方が大きくなっていて、今ではちょっと見下ろすぐらいカオリさんは小さく思える。


あの頃の関係と、少しも変わっていないのに・・・





「そうだなあ・・・人によるかな?
レンは、今のままでも、可愛いし好きだよ?」




「はぁ…女の人に可愛いって言われるの複雑・・・」






やっぱり子ども扱いしてるんだなって思ったら悲しくなる。




カオリさんが、ショタコンだとしても、一番好きなアイドルはアキラみたいなやつなんでしょ?

ああいう男っぽいかっこいい奴も良いのか、どっちがホントなんだかわからなくなる。


ちゅーか、なんで僕はこんなに意識してるんだろ??

やっぱちょっと酔っぱらってるのかな??